SDM-3600アプリを起動し、IVH-1000Z/IVH-2000Zからデータを取得中に「機器が接続されていないか電源が入っていません。
またドライバがセットアップされていません」といったエラーが表示される場合、IVH-1000Z/IVH-2000Zのドライバが状態異常の可能性があります。
よくお問い合わせいただくのが以下の2つのパターンです。
・Windowsアップデートなどにより、インストールされているドライバが異常なドライバに更新された。
・Windows機能の『コア分離・メモリ整合性』がオンになっている。(IVH-1000Z/IVH-2000Zのドライバはコア分離に対応しておりません)
お客様の環境下で必要な処置を判断するために、下記手順に従って、診断(デバイスマネージャーの起動とフローチャートの確認)を行ってください。
1. 診断(デバイスマネージャーの起動・確認)
1)PCとIVH-1000Z/IVH-2000ZをUSBケーブルで接続します。
2)PC画面左下のWindowsロゴをクリック、またはキーボードのWindowsキーを押してください。
3)検索窓が表示されるので、“デバイスマネージャー”と入力し、[開く]をクリックしてください。
4)デバイスマネージャーの表示を見て、診断結果に則った対処を行ってください。
デバイスマネージャーの表示が分かりづらい場合、一度、PCとIVH-1000Z/IVH-2000Zの接続を外し、再度接続してください。デバイスマネージャーの表示が変わった部分が該当します。
2.ドライバーの再インストール
1) 既存の古いドライバーをアンインストールします。以下の項目をダブルクリックしてください。
- [イメージングデバイス]-[VH AnySensor 1.0]、または
- [ユニバーサル シリアル バスコントローラー]-[UUSBD Controller]、または
- [ほかのデバイス]-[Shin-ei Device]


2)「ドライバー」タブを選択し、「デバイスのアンインストール」をクリックします。
※以降、画像は「VH AnySensor 1.0」を例として表示します。「UUSBD Controller」、[Shin-ei Device]の場合も手順は同様です。
3) 新しいウィンドウが表示されるので、
Windows10の場合、「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」
Windows11の場合、「このデバイスのドライバーを削除しようとしました」のチェックボックスにチェックを入れて「アンインストール」をクリックします。

Windows10の例

Windows11の例
チェックを入れずに「アンインストール」をクリックすると、正常にアンインストールされません。IVH-1000Z/IVH-2000Zの接続を外し、再度接続した際に、古いドライバがインストールされてしまいます。そうなった場合、再度、本手順をやり直してください。
4) IVH-1000Z/IVH-2000Zが接続されたUSBケーブルをPCから抜きます。
5) 解凍済み「Driver」フォルダ内の「Driver_Setup.vbs」を実行し、デバイスドライバーをインストールします。
「Driver.zip」を解凍せずに、「Driver_Setup.vbs」を実行すると、以下の画像のエラーとなります。「OK」を押し、「Driver.zip」を解凍後、同様の手順を繰り返してください。
6) ユーザーアカウント制御の画面が表示された場合は、[はい]をクリックします。
7) デバイスドライバーのインストールが始まりますので、[次へ]をクリックします。
8) Windowsのセキュリティが表示された場合は下側の[このドライバーソフトウェアをインストールします(I)]を選択します。
9) デバイスドライバーが正常にインストールされたことを確認し、[完了]をクリックします。
10) デバイスドライバーのセットアップが正常終了したメッセージが表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。
以上で、デバイスドライバーのインストール作業は終了となります。
再度、SDM-3600アプリを立ち上げ、現象が改善されているかをご確認ください。
問題がある場合には、再度『1.診断(デバイスマネージャーの起動・確認)』から実行ください。
3.『コア分離・メモリ整合性』をオフにする方法
Windows 10およびWindows 11では、セキュリティ向上のために「コア分離・メモリ整合性」という新機能が追加されました。
この機能がオンの場合、IVH-1000Z/IVH-2000Zのドライバーはエラー(コード39)となり、正しく機能しません。この機能をオフにすることで、正常に動作することができます。
このため、もし、IVH-1000Z/IVH-2000Zを使い続けたいお客様は後述の手順を用いて「コア分離・メモリ整合性」機能をオフに設定してください。
ただし、当該機能をオフにすると一般にWindowsのセキュリティレベルは低下してしまいます。もし、セキュリティ上の懸念をお持ちのお客様は、この機会に後継製品『IVH-2020Z』のご購入をご検討いただけると幸いです(IVH-2020Zでは「コア分離・メモリ整合性」機能がオンでも正常動作します)
「コア分離・メモリ整合性」をオフに設定する手順を以下に示します。
1)PC画面左下のWindowsロゴをクリック、またはキーボードのwindowsキーを押してください。
2) [設定]をクリックしてください。
3) 左側のメニューの[プライバシーとセキュリティ]をクリックしてください。
4) [Windowsセキュリティ]をクリックしてください。
5) [Windowsセキュリティを開く]をクリックしてください。
6) 左側のメニューの[デバイスセキュリティ]をクリックしてください。
7) [コア分離の詳細]をクリックしてください。
8) [メモリ整合性]を、[オン]から[オフ]に変更してください。
設定は以上です。
Windowsの再起動後、再度、SDM-3600アプリを立ち上げ、現象が改善されているかをご確認ください。問題がある場合には、再度『1.診断(デバイスマネージャーの起動・確認)』から実行ください。